体臭といても、加齢によるものや体質によるもの、ダイエットやストレスなどの生活習慣によるものなどたくさんあります。
本記事では体臭の種類とその原因や対策について解説しています。
加齢臭
どんな臭い?
古本のようなにおい
腐ったチーズのようなにおい
古い油のようなにおい
原因と対策
原因
臭いの原因は皮脂に含まれる成分が酸化することで「ノネナール」という物質が生成されます。このノネナールがにおう原因になります。耳の後ろや首などからにおいやすいです。
加齢に伴って生じる中高年特有のにおいで40代以降の男性に現れやすいニオイですが、女性は個人差がありますが閉経してホルモンバランスが乱れた頃に現れます。
対策
皮脂を酸化させないようにすることが一番の対策になります。
こまめに拭いたり、シャワーを浴びたりするようにしましょう。皮脂はアブラなので、シャワーなどをする際は水だけではなく、せっけんやボディーソープをつけて洗うようにしましょう。
食事での対策としては、脂質の多いお肉やバター、マヨネーズなどの脂っこい食べ物を控え、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを含む野菜や果物をしっかり取ると良いでしょう。
口臭
原因と対策
原因
口臭の原因はたくさんありますが、一時的なものは誰でもあらわれます。
それとは違い歯周病や扁桃腺炎、内臓の不調などが原因になる場合もあります。
対策
- 口の中の乾燥(朝起きた時、緊張しているとき、ストレスを感じた時など)
こまめに水分補給をするようにしましょう。
- 舌苔
舌苔(ぜったい)は舌に付着した白っぽい汚れで、口臭を引き起こす細菌や食べかすなどのタンパク質を多量に含んでいて口臭の原因になります。
朝や夜の歯磨きをするときに、一日一回を目安に舌も一緒に磨くようにしましょう。薬局などで舌磨き用のブラシやクリーニングジェルも売っているので、試してみてください。
- 食事によるもの
ニラやニンニクなどを食べた時やお酒を飲んだ時に、体内で吸収され血液中に入ったニオイの素となる成分が、呼気として出てくる場合があります。
対策としては、ブレスケアなどの口臭ケアグッズを使う、水をのむ、ニンニクなどは加熱して食べるなどです。
- 歯周病
歯が十分に磨けていないと、歯垢という細菌の集まりが歯と歯ぐきの間にたまります。歯周病はこの細菌が繁殖することで起こります。
磨き残しがないようにしっかり歯磨きをしましょう。また、歯と歯の間は汚れが溜まりやすいので、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って綺麗にしましょう。
- 口以外の病気
上記の原因に当てはまらないなと感じた人は、口以外のどこかの不調による口臭の可能性があります。
扁桃腺炎や蓄膿症など鼻やのどの炎症により、口の中に膿みが流れ込み口臭を発生させることがあります。また、逆流性食道炎や内臓機能の低下、糖尿病などによって口臭が現れることもあります。
気になることがあれば病院に行くようにしましょう。
頭皮臭
どんな臭い?
古い油のようなにおい
まくらのにおいの原因にもなります。
原因と対策
原因
皮脂腺から分泌された皮脂中の乳酸が、常在細菌のひとつであるブドウ球菌が分解し「ジアセチル」というニオイ成分を作ります。これが頭皮臭の原因になります。
30代後半から40代くらいの男性の後頭部に発生しやすいにおいでミドル脂臭とも呼ばれます。
対策
シャンプーとするときにしっかり泡立てて頭皮全体をきれいに洗うようにしましょう。
食べ物では、脂っこい食事はニオイを増幅させると言われているので、マヨネーズや脂質の多いお肉などは控えるようにしましょう。また、酢や柑橘類などの酸っぱい食べ物は乳酸を減少させることができると言われており、積極的に摂るようにすると良いでしょう。
ワキガ臭(わき、乳輪周辺、陰部)
どんな臭い?
温泉の硫黄のようなにおい
カレーのスパイスのようなにおい
ミルクのような甘いにおい
酸っぱさを感じるツンとしたにおい
古い雑巾のような生乾きのにおい
原因と対策
原因
汗を分泌するの汗腺は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類あります。このうちのアポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質などが含まれていて、この汗が皮膚に存在する菌によって分解されることでワキガの臭いが発生します。
アポクリン腺の数が多かったり活発だったりすると、アポクリン腺から分泌される汗の量が多くなるので、ワキガ体質となります。
わきに現れるワキガ、陰部に現れるスソワキガ、乳輪周辺に現れるチチガなどがあります。
対策
制汗剤を使い汗を抑えたり、こまめにシャワーを浴びたり拭いたりすることで軽減されます。
それでも気になる場合は、ワキガの原因であるアポクリン腺を除去する手術を受けるという方法もあります。
足臭
どんな臭い?
納豆のようなにおい
原因と対策
原因
ニオイの主な原因は、足から出た汗や皮脂などを雑菌が分解したときに生成される物質であるイソ吉草酸です。靴や靴下などの環境次第で、誰にでも起きるリスクがあります。
特に足に汗をかきやすい人や、通気性の悪い靴(革靴やブーツ、安全靴など)を長時間履く人は足が蒸れやすく足臭が発生しやすくなります。
対策
デオドラント剤や消臭スプレーなどで匂い対策をすることもできますが、一番は、足裏が蒸れて靴の中で雑菌を繁殖させないことが大事です。仕事で履かないといけない場合はこまめに脱いで乾燥させたり、定期的に足裏を拭いたり、毎日同じ靴を履かずに二足を交互に履くなどするようにしましょう。
ストレス臭
どんな臭い?
硫黄のような臭い
ネギのような臭い
原因と対策
原因
私たちの皮膚表面からは、気体(ガス)が排出されています。強いストレスを感じ時や緊張した時、このガスが硫黄のような臭いを発することがあります。これがストレス臭の原因になり、誰にでも起こります。
対策
ストレスを減らしたり、リラックスする時間を作りストレスをため込まないようにしましょう。また、ヨガや瞑想などで、ストレスに強い体づくりをするのも良いでしょう。
ダイエット臭
どんな臭い?
腐ったバナナのような甘酸っぱいニオイ
原因と対策
原因
糖質制限ダイエットによって糖質が不足すると、体がエネルギー不足になります。これを補うために身体は、ケトン体という別のエネルギー源を合成するのですが、このケトン体がダイエット臭の原因になります。
対策
ダイエット中にこの臭いが現れたら、無理なダイエットをしている証拠です。極端な食事制限はやめ、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
疲労臭
どんな臭い?
アンモニアのようなツンとしたニオイ
原因と対策
原因
アンモニアは、体内で代謝して排出される物質ですが、疲労の蓄積によって疲労物質が体内にたまり、その除去が間に合わなくなってしまいます。そのため、体からアンモニアのようなツンとしたにおいが発生するようになります。
対策
よく睡眠をとる、お風呂につかる、栄養をしっかりとるなど身体を休めるようにしましょう。また、アンモニアの代謝は肝臓で行われるので、お酒を飲み過ぎている人は休肝日を作ったり肝臓を休めてあげましょう。
検査してみよう
色々な体臭について解説しましたが、
自分のにおいは毎日嗅いでいると慣れてしまい、感じにくくなってしまうことがあります。
それとは逆に嗅ぎ過ぎてすごく臭うような気になって必要以上に気にしてしまうこともあります。
自分の体臭が気になってはいても、なかなか人には聞きづらいですよね。
「気になるけど、誰にも相談できない」
そんな方は自宅で誰にも知られずにできる、オドレートという会社のワキガ・体臭検査を受けてみてはいかがでしょうか?
検査キットは中身がわからないように梱包されて届き、結果はPDFデータがメールで送られてくるので、誰にも知られずに検査ができます。
検査方法は検査キットに入っているTシャツを一日着て送り返すだけなので、自宅で簡単にできます。
体臭測定検査は頭部を除く上半身全体のにおいを分析し、周囲の方の感じ方と最適なケア方法を提案してくれます。
ワキガ測定検査はわきのにおいを分析し、においの強度やワキガ治療が必要かどうかを提案してくれます。
自分の体臭が気になっている方は、一度検査してみてください。
検査について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。