本記事ではハーセリーズの葉酸代謝遺伝子検査キットで何を調べるのか、何がわかるのかについて解説していきます。
葉酸とは
葉酸は水溶性のビタミンB群の一つで、新しい赤血球を作ったり、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進し細胞の生産や再生を助ける働きがあります。
厚生労働省は、葉酸の一日の摂取の推奨量を18歳以上の男女ともに240㎍としており、妊活・妊娠中は一日240㎍の追加摂取、授乳中は一日100㎍の追加摂取を推奨しています。
体の発育に重要なビタミンで、特に胎児にとっては非常に重要な栄養成分です。
妊娠前後に十分に摂取することで、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害(※)のリスクを減らすことができるとされています。
※神経管閉鎖障害とは
神経管は胎児の脳と脊髄のもととなる部分で、成長の過程で発達していきます。その神経管がうまく閉じなくなり起こる病気が神経管閉鎖障害で妊娠6週頃に発症します
さらに、葉酸は、他のビタミンと協力して、ホモシステイン(悪性アミノ酸)を他の良いアミノ酸に変え、動脈硬化になるのを抑える働きがあります。
葉酸が不足すると
葉酸不足だけが原因ではないですが、以下のような影響があります。
- 貧血
赤血球の数が減ってしまうことで貧血が起こり、息切れ、めまい、ふらつき、動悸、倦怠感などの症状が現れる。
- 胎児や乳幼児への影響
胎児の神経系の発達に異常をきたし、神経管閉鎖障害のリスクが高まるとされており、乳幼児の発達にも影響があるので授乳中も葉酸が大事。
- 動脈硬化
葉酸が不足すると、ホモシステイン(悪性アミノ酸)が増加し、血管を傷つけてしまったり、動脈硬化を誘発してしまう恐れがあり、血栓を作る要因になるので脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる。また、脳の血行が悪くなり、アルツハイマー病や若年性痴呆を引き起こす可能性もある。
ホモシステインは悪性のアミノ酸で、葉酸などが不足すると、ホモシステインの代謝が進まず血液中にホモシステインが溜まっていき、ホモシステイン高値の状態になります。結果ホモシステインが血管内に流れ出しコレステロールに付着し血管内皮に障害を起こし、動脈硬化が進行していくと考えられます。
検査で調べること
葉酸代謝遺伝子検査キットは葉酸代謝に関する遺伝子、MTHFR遺伝子(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)を検査し、遺伝的にホモシステインの血中濃度が上昇しやすい体質かを分析します。
日本人の遺伝的な葉酸不足の影響の現れやすさが少ない人は34%、現れる・強く現れる人は66%となっています。日本人の7割弱が摂取した葉酸を上手く利用できない体質といえます。
検査でわかること
普段からバランスの良い食事をしていれば、一日の葉酸の推奨量は摂れるようなのですが、仕事や子育てなどに追われ、食事が疎かになっている方もいると思います。
遺伝子分析の結果から、ホモシステインの低下を促す食品や、どのくらいの栄養素を摂取すればいいかのアドバイスがもらえるので、検査結果レポートを見ながら食生活の改善やサプリでの摂取など自分に合う葉酸の摂り方を考えられるようになります。
検査方法・費用
検査費用は送料無料で¥5,806(税込)です。
検査方法は
- オンラインサイトで検査キットを購入
- 届いたら、ほほの内側を綿棒でこすり検体を採取
- 申込書に必要事項を記入
- 検体と申込書を専用の封筒に入れ投函
自分でするのはこれだけで、痛い思いをすることはありません。
あとは待つだけで、約15営業日でWEBレポートがPCやスマホで見れるようになります。
最後に
遺伝子は変わらないので、検査は一生に一回で済みます。
病院に行く必要がなく検査方法も簡単なので、
自分はどうなんだろう
どのくらい摂ればいいんだろう
と思っている方は一度試してみてください。