最近広告などでよく目にする遺伝子検査ってどんなものか知っていますか?
一度はやってみたいけど、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では遺伝子検査の検査方法や種類、危険性やデメリットはあるのか、について解説しています。
そもそも遺伝子検査とは?
近年DNAの解析技術が急速に発展し、検査にかかる費用が下がり短時間で検査できるようになったので、私たちにもかなり身近になってきています。
遺伝子検査とは文字通り遺伝子を検査するのですが、自分が生まれ持った病気のなりやすさや肌質などの体質を遺伝的傾向から知ることができます。
検査でわかった特徴をもとに、自分に合う病気予防やダイエット、スキンケアなどが考えられます。
遺伝子検査はどうやって調べる?
遺伝子検査はオンラインサイトで検査キットを購入し、ほほの内側(口腔粘膜)を綿棒でこするものや唾液で検体を採取するものが多く誰でも自宅で簡単にできます。
検体を採取後は返送して結果がでるまで待つだけという簡単な物がほとんどで、検査結果はWebサイトや専用アプリ、データ、書類など様々です。
検査結果が出るまでの日数は2週間から1カ月後のものが多いですが、受ける検査ごとに違うので事前に確認してください。
どんな種類がある?
遺伝子検査といっても色んな種類のものがあります。
- 遺伝的な病気のリスクを調べるもの
- 葉酸が足りているか調べるもの
- 肥満に関する遺伝子を調べるもの
- 運動に関する遺伝子を調べるもの
- アルコール感受性を調べるもの
- 自分のルーツ(祖先)を調べるもの
- 子どもの能力を調べるもの
- 肌質を調べるもの
- ペットを調べるもの
どんどん種類も増えてきており、ヒトだけでなくペット用の遺伝子検査もあります。
遺伝子検査の危険性は?
次に遺伝子検査のデメリットや危険性について解説しています。
検査方法は危ない?
遺伝子検査の方法は、オンラインサイトで検査キットを購入し、自宅で検体を採取して返送するだけです。
結果は数日後にwebサイトやアプリなどでみれるようになります。
検体の採取方法は、唾液や口腔粘膜(綿棒でほほの内側をこする)を採取して送るだけなので痛みはなく特に危険はないでしょう。
検査結果は危ない?
検査結果は個人情報なので、結果の紙をどこかで無くしたり、データを誰かに見られてしまったり、という危険はあるので気を付けて扱いましょう。
遺伝子検査のデメリット
結果をみて不安になってしまう
検査結果で遺伝的に何かのリスクがあるとわかった場合、不安になってしまう方もいます。
しかし、病気は遺伝的要因だけでなく生活習慣も大きく影響するので、結果だけを見て一喜一憂するのではなく、その後の自分の健康管理を見直すきっかけにするとよいでしょう。
結果を家族やパートナーと共有してしまう
検査で遺伝的な病気のリスクがわかった場合、血のつながった家族に不安を与えたり、パートナーとの関係にも影響がある場合もあります。
しかし、家族に定期的に検診に行くよう促したり、パートナーとの将来設計の参考にしたり、自分とその周りの人との未来を考えていくうえで一つの判断材料になります。
検査結果は絶対ではない
検査の結果が陰性であったとしても、分析精度やまだ発見されていない遺伝子による遺伝の可能性も否定できません。
また、遺伝子検査は色々な種類のものがあるので、検査を受ける際は自分の調べたい項目があるものを選びましょう。
検査費用が高い
検査は美容やダイエットに関するもの、病気や自分のルーツに関するもの、など診断したいものによって金額はさまざまです。
安いものだと5千円代からあり、高いものだと数万円しますが、遺伝子は変わらないので、一生に一度の検査で体質がわかるので気になるものがあれば受ける価値は十分にあると思います。
検査後の勧誘
遺伝子は変わらないため、検査を2回する必要がないので、追加で何か勧誘されることはあまりないでしょう。
ただ、サプリメント商品を出している会社は検査後に、結果をもとにサプリを勧められる場合があります。必要なら購入すれば良いですが、無理に買う必要はありません。
またダイエット関連の遺伝子検査などで、初めからジムに通うこと目的に遺伝子検査をするものもあります。検査だけをしたい場合は、申込前にきちんと確認しておきましょう。
遺伝子検査って信用できる?まとめ
私たちは遺伝的なものと生活習慣のどちらの影響も受けます。
生活習慣は変えることができますが、遺伝子は生まれた時から私たちの一部であり変えることはできないので、ひとつの遺伝子についての検査は一生に一度で済みます。
遺伝子は変えることができないからこそ特徴を理解すると、長い人生を生きていくうえでの計画や予防に活かせます。
ただ、遺伝子検査の結果でこの病気にかかりやすいと言われても必ずなるわけではありません。あくまで体質的に見ると可能性があるというだけです。
しかし、体質的にかかりやすいとわかっているなら、ならない為に生活習慣を改善することはできますよね。
結果を見てただ不安になるのではなく、未来の自分の健康や生活に役立てるためのツールとして非常に良いサービスだと思います。